回游備忘録

日常と備忘録がわりに色々。不定期更新。

大きな畏怖

ただポツンと広い劇場に佇むだけの恐怖は、未知の世界である。
やはり、劇場と云ふのは、この世から乖離された場所なのかもしれない。俺はそう思う。

普段とは違う。閉鎖された、やたら高い天井も。モヤのかかるような間延びした空気も。

正体がわからぬ、不気味な空間ではあるまいか?

つまりは、まだ、受け入れて、終わる事は出来ない。

…それは大事なことの一つなのかもな。

でも変わらないんだな。

でもよ。だって、お前さんは俺と違って、「風俗の息子のくせに」って、掲示板で、罵られた事ないだろ。

実際、土浦のヤマネコなのは意地汚い叔母なのに。

あいつらは、とっくの昔に、混同しすぎだ。

でも、分かったつもりで分かっていないんだよな。俺の言う事も聞かないくせに。未だに偉そうにしやがる。

ただ、俺の祖父が、例え校長だろうがなんだろうが、母親が疎まれた事は無いのは言えるがな。

…親の七光りの時点で、勇作と同じって自覚持とうぜ。

瞳の中に…

暗がりに。瞳の中には猫は居る。だが、誰だって居るとは限らないが、少なからずとも居る奴には居るのだ。

瞬きをすれば猫の瞳は、いつも彼らを睨んでいる。

それらは、何を思ふのか?何を訴えたいのか?

真実は猫にしかわからない。

俺も分からん。うん。

今日買ったもの

かいぶつ

天使と云ふのは所詮怪物だと云ふのだが、『天使』と聞いて、想像する若く美しい天使は、どうやらなにやら下等天使らしい。

以前、再現動画を見た時、人間は、幾年も、こんな化け物を崇めているのかとぞくぞくした。

が、人間が、古来から生み出したあらゆるアストラルの存在が最終的に目指すものは、そうなのかも知れんな。


ま、人は死を恐れ何かを信仰するのは必然だ。勝手にありがたがってろ。

ちちのみち

今年も七夕の季節が来たぜ。

…短冊に掛ける願い事?無いな。今の俺には。

ただ、敢えて言うなら、俺は「絆」が嫌いだ。
偽善者の絆だろうがなんだろうが、全てひっくるめて馬鹿みたいで大嫌いなので、軽い気持ちで構われるのも好きじゃ無い。

ああ、分かれば良いんだ、分かればな。