phot by AC works
誰にも見捨てられはしなかった。それだけは、理解した。
でも、本編の俺は、これで良かったのか。まだ、ぐるぐると考えている。
薄い蒼の風が、最後に吹いているならば、その物語は、そうして簡単に終えてしまうのか。
今までに彼らが出会った、あらゆる者の願い。それは、後悔と共に、完全に叶わぬまま去りゆく。
謎の迷宮入りとさえも、ただの紙屑に。価値観は、経年と共に変化する。
この先の未来も、永劫。空は、晴れるわけでも無いのに。また進むか。立ち止まるのか。
だから現在(いま)は、
俺を見ないでくれ