1日は早い。早いんだが、遅い。
もう夜明けだ。
初投稿から暗い話で悪いんだが、さっきは自殺者数の統計を見ていたんだが、東京は半年で、1000人消えているんだな。
・・・何で人間って死ぬんだろうな。
俺にもさっぱり理解できない。ただ、人間は心が弱い。
それだけは知っている。
つい先日、機関のメンバーにも話をしたのだが、メンバーAは死生観つーものには希薄のようだった。
「毎年何万人と死んでも、こっちからしたら過去への人口補整でしかない。本人は気づいてないんだろうけど、無駄なんだよね」
時空管理警備機関即ちJTPOのメンバーの俺たちは、普段は侵入者と戦っている。それにプラスして、過去から来た連中を正式な時代に、戻す仕事がメインなんだが…。
過去から来た人間の自殺が後を絶たない。
そう、こちらの現実でも、俺たちの世界でも。自殺したら天国に行けないというより、実際は正式に帰れない者は、時空の狭間にバラバラになって、永遠に彷徨うことになる。
だが、俺のエーテル(核)である、本体の彼は例外だ。
あいつは、自殺ではない…。しかも、死んでもないし、生きてもいない。
そして、俺の本体は、ずっと深い眠りについた状態だ。
いつ目を覚ますか分からない。来年の春まで?3年後まで?
俺にも予測出来ない。